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ママドクターインタビュー Vol.1

ママドクターインタビュー Vol.1

この人なら大丈夫と思った言葉

 もともとはお姉さんによって仕組まれたお食事会が、結果的にふたりの運命の出会いの場に。それから1年もしないうちに結婚が決まり、大学院4年生だった28歳のときにゴールイン。結婚したことで、これまでとは環境が変化しそうですが、その点で不安はなかったのでしょうか。

 「結婚したこと自体は研究活動にはまったく影響を及ぼさなかったと思いますね。実は、夫が『結婚しても君はなんにも仕事のスタイルを変えなくていいから』と言ってくれたんです。結婚の決め手とまではいかないけど、この言葉で『この人なら大丈夫だな』と思いました。『あ、変えなくていいんだ、ラッキー!』と(笑)」

 結婚して、これまでは一人分を自炊していたご飯が二人分になりはしたものの、旦那さんの言葉通り、独身時代と変わらずに研究に打ち込むことができたそうです。ちなみに、旦那さんはまったくの異業種の方で、すでに社会人として10年ほどキャリアを積まれていたそうです。そして、お医者さん同士ではない結婚だからこその出来事もあったのだとか。

 「何ヶ月も大切に育てていた細胞に雑菌が混ざって、全滅してしまったことがあったんです。今まで丹精込めて研究してきた細胞たちが死んでしまって、家に帰っても「あ~、死んじゃった~」と打ちひしがれていました。その言葉を聞いた夫が最初は深刻そうだったんですが、死んだのが細胞だとわかると「な~んだ、細胞かあ」って。『私の仕事をなんだと思ってるの!』とはじめは腹が立ったんですけど、よく考えたらそれは事実だし、『そうよね、人じゃなくてよかったよね』みたいな。全然違う分野の人の言葉というのも救われるもんだなあと思いました」

 そんな微笑ましい新婚生活を送られた先生は、まもなく最初のお子さんを授かることに。

 「妊娠は、計画していたわけではなかったんです。私は、月経痛がひどくて、独身の頃は鎮痛剤でやり過ごしていたんですけど、結婚したことだし、それもどうかと思って産婦人科を受診したんですね。そしたら、子宮内膜症と診断されて。そのときはまだ研究に打ち込みたかったので「今は子供はいりません」ということで、半年間、閉経療法をやることになったんです。でも、その半年が過ぎても生理が戻らないと思ったら、妊娠していて。お医者さんからは「君、まだ妊娠したくないって言ってなかった? 職業はなんだっけ?」と言われて(笑)。『医者です……でも夫は違います!』とわけのわからない返事をしていました(笑)」