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ママドクターインタビュー Vol.1

ママドクターインタビュー Vol.1

ママドクターの会を設立したきっかけは?

 子どもと過ごす時間の不足は、ママであり、ドクターである人たちに共通した悩みなのかもしれません。そんなママドクター達が集まる会を大西先生は、3年前に立ち上げています。この会は、どのような経緯で設立されたのでしょうか。

 「私が働き始めてから、同世代で子育てをしている女医さんがずっと職場にいなかったんですね。同じような境遇の友達は何人かいたんですけど、なかなか会うことはできなくて。それで、そういう先生たちが一緒に会えて、子どもたちも一緒に来れるような会があったらいいなと思って、友達のママドクターに呼びかけて始めたんです。年に3、4回開いていて、託児付きで、子どもの予防接種の話や乳がんの話など、ママドクターのためになる講演をママドクターのメンバーの中から演者をお願いして企画しています。子ども同士も託児室で回を重ねるごとに仲良くなって、親も子も楽しめる会なんです」

 13人でスタートしたこの会は、分野を問わずにママドクターが参加していて、現在のメンバーは60人をこえているそうです。
 最後に、将来ママドクターとして活躍されるだろう女性医師の卵のみなさんへ、先輩ママドクターの大西先生にアドバイスをお願いしました。

 「以前、保育園の先生に『子育てで困っても必ずなんとかなるわよ』と言われたことがあって、そのときは無責任な発言だと思ったんですけど、実際になんとかなっちゃうものなんです。結婚してから体験する出産、育児、そして親の介護などには、多くの予測不能な不確定要素があります。そういったことからもたらされる想定外、予想外の状況にどれだけ柔軟に対応できたかという経験は、必ずみなさんを成長させてくれ、自信にもつながっていきます。また、だからこそ、結婚する相手は、予測できないハプニングや変化に対して、一緒に喜んだり、笑ったり、悩んだり、相談したりできる人がいい。そういう人だと思ったら、一緒になるのがいいと思います。男性には経験できないことを経験できる女性に生まれてきてラッキーと思って、ぜひ、仕事も女性としての人生も楽しんでください! そして、お世話になった方々への感謝の気持ちも絶対に忘れないでくださいね」

 そして、そんな将来のママドクターたちを支えることになるであろう、男子学生や男性医師にも、先生からのメッセージをお願いしました。

 「女性医師が妊娠・出産・育児を経験するとき、パートナーはもちろんですが、同僚の男性医師に負担が増えることがあると思います。自分の子供ならまだしも、人の子供の出産のためになぜ自分が犠牲に、と思うこともあるかもしれません。でも、遠い将来、自分たちが老人になったときに、自分たちを支えてくれるのは、子どもたちです。人の子であっても、自分たちの国の将来を担う人材でもあるのです。その子供たちが保護を必要とする胎児期から乳児期、幼少期、青年期までの時期に、奮闘する女性たちをどうか応援してください。そして、ご自身が父親になったときにはぜひ、育児に参加してくださいね。楽しいですよ!」