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ママドクターインタビュー Vol.2

ママドクターインタビュー Vol.2

産休で給料がゼロに……

 最初のお子さんとなる女の子が誕生したのは、矢代先生が国立病院医療センターでレジデント3年目を迎えたときでした。出産について、ご夫婦で特に具体的な計画をたてていたわけではなかったそうで、先生曰く、ここからの数年間が、大変な時期だったそうです。なかでも、特に大変だったと先生がまず挙げたのが、初めての出産前後。どんなことがあったのでしょうか。

「結婚した当時は私も夫もレジデントで日給制だったので、産休に入って私の給料がゼロになりました。今思うと恐ろしいですよね(笑)。夫は出産と同時期に大学院へ進みましたし、産休に入ったあとは切り詰めようと言い合っていました。私が無駄遣いしそうになると、夫が『そんなもの買うな』って(笑)。また、循環器内科も、妊娠・出産するには厳しい部分があって、妊娠中は放射線を浴びられないので、心臓カテーテル検査に入れませんでした。当時は、とにかく自分ができることをやろうと思って、たとえば、他の科のレジデントから入院患者さんの心臓超音波検査の依頼が来たときなどは、なるべく自分が引き受けるようにしていました」

 また、この当時、大変だったことがもうひとつ。現在でも問題になっている保育園探しだそうです。

「産休が終わって復帰するには、子どもを保育園に預けなければなりませんが、そのためにどうしたらいいのかも知らなかったんです。1から調べる感じでした。預けることがいかに大変かというのは、出産するまでわからなかったですね。6月から預けたかったのですが、その時期だと認可保育園や認証保育園はもう埋まっていて入れないんです。近くに無認可の保育園があり、運よく空きがあったので、翌年の3月までは、そこに預けました。ただ、ゼロ歳児ということもあって、料金が高くて、日給のレジデントの身には大変でしたね」

 ちなみに、矢代先生は、3人目のお子さんを出産された際、4月から預けられるように、なんと産後2日目に病院に外出届を提出。お子さんの名前が決まる前に、区役所へ入園申請に行ったそうです。

「インターン時代、産婦人科で産後すぐに退院するお母さん達を見て『大変だろうな』と思ってはいたんですが、2日目というのはこんなに辛いのかと実感しました(笑)」

 ものすごい行動力ですが、保育園探しの大変さを痛感したからこそなんでしょうね。さて、続いては、子育てと仕事を両立する生活について、お話を伺いました。