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ママドクターインタビュー Vol.2

ママドクターインタビュー Vol.2

上司の配慮でペアで診る体制に

 1人目のお子さんの保育園も決まり、育児と仕事を両立する生活が始まった矢代先生。その生活は、かなりハードなものだったそうです。まずは仕事面でのお話をしていただきました。
 先生は、朝、お子さんの夕食を作り、保育園に預けてから出勤していたそうです。ただ、ゼロ歳児のお子さんは、風邪をひいたり、お腹をお壊したりして、保育園から突然呼ばれることも少なくありません。そういう事態に備えたサポートはしてもらえたのでしょうか。

「上の先生からありがたいご沙汰があったんです。本来、レジデント3年目だとひとりで患者さんを診るんですが、『ペアで診なさい』ということで、1年目のレジデントの先生を特別につけてくださいました。保育園から突然呼ばれたときは、先に帰らせてもらうことができたので、本当にありがたかったですね。このあと勤務していた大学病院でも、私に子どもがいるということで、研究室のボスの先生は、いろいろと無理なことは言わないようになさっていたんじゃないかなあと思います」

 今回のインタビューを通して、サポートしていただいた方達に感謝の気持ちを伝えたいという矢代先生。こういった職場での対応が、とてもありがたかったそうです。

「どの職場でも『熱を出しました』とか、『今日こういう行事があって』とお休みするときに、一切、嫌な顔をされたことがないんです。本当に恵まれていたと思いますし、感謝の気持ちで一杯です。ただ、申し訳ないと思っていることもあります。レジデント3年目のときに、本来は研修医の指導もしなくてはいけないんです。私についていた研修医の方達に、もし私が夜遅くまで仕事ができていたらもっといろいろできただろうなと。十分な指導ができなかったことが申し訳ないです」

 そう当時を振り返る先生ですが、実は、ママドクターならではの大変な思いもしていたそうです。

「出産して初めてわかったのですが、母乳が大変なんです。搾らないと胸がパンパンに張っていく。最初の子のときは、搾るための場所もなかったので、ナースの控え室で搾らせてもらっていたんですが、搾る暇もなかなかなくて……。ドラッグストアで売っている搾乳器の存在も知りませんでした。搾らないとカチカチになって本当に痛いんですね。しまいには乳腺炎になって、38度以上の熱が出て休んだこともありました」

 また、1人目のお子さんが小さかった頃は、早い時間に帰宅するのは難しかったそうです。その間、お子さんのお世話はどうされていたのでしょうか。続いて、育児面のお話を伺いました。