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ママドクターインタビュー Vol.2

ママドクターインタビュー Vol.2

迷った末に生活を切り替えようと転職

 矢代先生が、現在の職場へ転職されたのは、大学病院に勤務して5年が経った4月。この転職は、どのような経緯で実現したのでしょうか。実は、先生が転職先を探していたわけではなかったそうです。

「あまりに忙しくて、転職することを考える余裕もなかったんです。もともと非常勤で、週1回、現在の職場にアルバイトに来ていたんです。それで、4年後に常勤しませんかと打診されまして。ただ、当時は実験や研究の途上で、論文も書いていたので、転職するかどうか悩みました。でも、夫に話したら『そんないい話ないだろう』と(笑)。定時で帰れますし、生活の質は確実に改善するので、長女がちょうど小学校にあがるタイミングでしたし、生活を切り替えようと転職することを決意しました」

 そうして、現在の職場で常勤することになった先生。お子さんも、とても喜ばれたそうです。そして、転職後、2人目~4人目のお子さんを出産。ちなみに、いずれも育休はとらずに、復帰されたそうです。

「一番下の子だけ帝王切開になったので、有休を2週ほど使わせてもらったんですけど、いずれにせよ育休はとりませんでした。制度が整っている会社なので、育休もとることができるんですが、やっぱり産後8週になると戻りたくなってしまうんです(笑)。仕事が好きなんですよね。今の職場も、ドクターが2人いる診療体制なので、もし、子どもが熱を出したりして突然抜けても何とかしていただける、ありがたい環境です。子どもの成長と共に、そういうご迷惑をお掛けすることもだいぶ少なくはなってきました」

 そうして、転職から13年経った現在も、4人のお子さんの育児と仕事を両立している先生。合計で約18年間、保育園にお世話になったそうですが、そこでのある変化を実感されたそうです。

「上の子のときは、保育園の送迎で他の子のお父さんと会うことはあまりなかったんですが、下の子になるにしたがって、そのような機会が増えました。父親の子育て参加は素晴らしいことです。いい傾向だなあと思いましたね」

 ちなみに、先生のご一家では、家事分担はどのような感じなのでしょう。4人のお子さん達も頼もしい戦力になっているのでしょうか。

「結婚してから、家事はほぼすべて私がやってきましたが、夫も最近よく協力してくれるようになりました。夫は主に布団干し担当ですね。重たいのでありがたくお願いしています。子ども達も、最近、かなり助けてくれます。洗濯物を干したり、取り込んだり、料理を手伝ってくれたり。上の子が先導してやってくれています。ただ、これは女の子だからというわけではなく、男女関係なくやるべきだと思いますね。たとえば、料理にしても、手伝って食事や栄養に興味を持っていれば、将来、生活習慣病になるリスクも減るのではないでしょうか」

 また、ご自身の子育て経験が、仕事で生かされることもあるのでしょうか。

「ありますね。特に思春期の時期の子どもは難しい面があり、話によく耳を傾けるように努めましたし、忍耐も要りました(笑)。そういう経験が、医者として人から話を聞くときの対応に生かされていると思いますね。結婚も、子育ても、人生のいろいろな経験が、臨床医として患者さんと向き合う上で生かされていると思います」