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ママドクターインタビュー Vol.2

ママドクターインタビュー Vol.2

子育ては楽しい!

 さて、ここまでは子育てと仕事のお話を伺ってきましたが、それを両立するなかで、先生ご自身のための時間、息抜きをする時間はあるのでしょうか。

「息抜きはバスケットボールですね。大学時代も6年までずっとやっていたんです。それからしばらくは機会がなかったのですが、子どもが小学校にあがると、保育園の代わりに、放課後に育成室(学童クラブ)へ行くんですね。そこでの父母の交流から派生したバスケットチームで月に2回、2時間ぐらい練習をしたり、試合をしたりしています。出産で行けない期間もありましたけど、もう10年近く続いています。こうしたつながりも、子どもがいたからこそですね」

 ちなみに先生は、学生時代に東日本医科学生総合体育大会で2度優勝したこともあるという本格派。その頃培った体力は、子育てでもおおいに役立ったそうです。ただ、バスケットボールでは、痛い思いをされたことも……。

「実は、4年前にアキレス腱を切ってしまって、仕事も1週間休みました。そのときも夫の両親が泊まり込みで来てくれたんです(笑)。でも、そこで『もうやるな』とはひと言も言われなかったんですよ。本当にありがたいです。今は無理せず、楽しく続けることを心がけています」

 その当時のことを「本当は2週間入院のところを、主治医に無理を言って4日で退院したんですよ~」とにこやかに振り返る矢代先生。最後に、読者の皆様へのメッセージやアドバイスをお願いしました。まず、ママドクターと一緒に働いたり、パートナーになるかもしれない男性の方へ伝えたいことはどのようなことでしょうか。

「女性と男性は違うので、それぞれのよさを分かち合っていけるのがいちばんいいと思います。特に今、女性のドクターが増えていますが、妊娠してからは、男性と同じように働けない期間が女医にはあります。そのことを申し訳ないですがご理解いただきたいです。男性諸氏には、是非、子育てと家事へのご参加をお願いします!」

 では、続いて、将来ママドクターとして活躍されるだろう女性医師の卵の方達へ、伝えたいことはどのようなものでしょうか。

「自分がどんなお医者さんになりたいのか。医学部に入るときに思い描いているものがあると思うので、それを大切にしてほしいです。私もまだまだ道半ばだと思っていますが、今は、産業医の職務以外に、もともと目指していたジェネラリストに近いことをやらせていただいています。医者は長く続けられる仕事ですので、女性の先生には焦らずに、慌てず長い目で見て、自分のやりたいことは忘れずに、その時々の目の前のことを一つひとつ大切にしていってもらいたい、そして周りへの感謝を忘れないでほしいと思います」

 さらに、ママドクター体験者ならではの実感がこもった言葉もいただきました。

「結婚するときに、もし子どもが生まれたらどんなふうにしようとか、ある程度は夫婦ですりあわせや相談をしておいたほうが良いと思います。当たり前のことでしょうけど、私は夫とゆっくり相談したり考えたりする前に子どもが産まれてきたので(笑)。育児は「育自」でもあるとよく言われます。私は自分のダメなところも見せて、歳を取ってもより良い自分になれるよう、子ども達と育ち合っている感じです。大変ですけど、本当に楽しいですよ!」